蛸唐草松竹梅文輪花
18世紀の定番の組み合わせである蛸唐草と松竹梅。
数多く見られるこのパターンの中でも、この器に描かれた太くて力強い唐草は、当時の海外輸出用の染付品に多かったようです。
唐草に絡む花の蕾、はたまた滴る雫のようにも映る水玉模様が、定番の図柄を新鮮に見せてくれます。
白抜鷺文八角皿
片足をあげて水辺に佇む鷺の姿を描いた風情ある絵柄。
青磁釉と鮮やかな染付の配色の美と相まって見る者の目を堪能させてくれます。
上絵には、西洋のポピュラーなモチーフである葡萄蔦で空間を縁取ることで和洋折衷の情緒を表現しました。
チューリップ文輪花
1600年代、オランダで大流行したチューリップ。
遥か遠く東洋の地で、チューリップを見たことがない日本人陶工が想像で描いたような花々は、どこかユニークで微笑ましい印象です。
その上空を軽やかに羽ばたく鳥の情景を、花鳥風月、和のエッセンスとして表現しました。